ファイアーエムブレム風花雪月を評価レビューします!
3つの学級に別れて、主人公が先生になるなど、新しい展開が多い風花雪月。

この記事で分かること
- ファイアーエムブレム風花雪月を買うべきか
- ファイアーエムブレム風花雪月の良い点
- ファイアーエムブレム風花雪月の悪い点
ファイアーエムブレム風花雪月の評価
総合的な評価は★★★★★!

シナリオの熱さ、遊びやすさ、ボリュームなどが飛び抜けて良く、興味があるなら遊んで損は無いゲームです!

ですが、そういった悪い点はスルーすることも可能ですので、そちらについても解説してきます。
それでは、何故この評価に至ったのか?詳細をまとめていきます。
※ネタバレが6割ほど含まれます。
ファイアーエムブレム風花雪月の良い点
ファイアーエムブレム風花雪月の良い点をまとめます!
ファイアーエムブレム風花雪月の良い点
- 2部構成の魅力あふれるストーリー
- 感情移入してしまうキャラクターたち
- 天刻の拍動システムで遊びやすさが神
- ゲーム4本分ほどの膨大なボリューム
- 支援会話などのやりこみ要素が豊富
- 各キャラに結婚エンディングがある
- キャラ同士の掛け合いをしっかり用意
- 無双にならない素晴らしいゲームバランス
- 遊び方を広げる育成システムと兵種
- メインキャラ以外もストーリーに絡む
- エキスパンションパスのアップデート要素
1.2部構成の魅力あふれるストーリー
本作の魅力は、なんといっても2部構成のストーリー!
主人公は修道院の先生になり、3つの学級の1つを担当することになります。
1部では生徒達との交流を深めて、世界に起こる異変を解決していきます。
ここまでは普通のストーリー。
しかし、ある事件によって戦争が始まり、先生はその最中で意識を失い、5年の月日が流れます…。
そして2部!ここからが熱い!!
戦争の続く5年後、生徒はみんな大人になり、主人公は担当した生徒たちがいる軍に在籍します。
戦場に出ると、かつて同じ学院に通っていた生徒達が敵となって立ちはだかるのです。
自分たちの正義をかかげ、かつての仲間を手に掛けると、複雑な感情がこみ上げてきます。
大切な仲間を守るために、誰かを傷つけるということの責任の重さ。
自分たちが掲げている目的や大義は本当に正しいのか?
生徒たちと悩みながらも進んでいくストーリーに、どんどん引き込まれていきます!
2.感情移入してしまうキャラクターたち
立ちはだかるのは、かつての学院の仲間たち。
戦争が始まる2部になると、生徒たちは葛藤し、感情が溢れ出します。
戦争なんて誰もがしたくないのです。
「これで良かったのか?」「正しい道を進んでいるのか?」プレイヤーに不安をぶつけてきます。
それでも生徒たちは、自分たちが信じた道のため、手にかけた仲間の思いも背負って前に進みます。
その感情のやり取りが心に突き刺さり、思わず応援してあげたくなる魅力があります。
3.天刻の拍動システムで遊びやすさが神
「シュミレーションRPGでNo.1の遊びやすさ!」と言える要素が、天刻の拍動というシステム。
こーれがほんっとうに神!!!
簡単に説明すると、ユニットを動かした後に「ちょっと待った!」と時間を戻せる機能です。
「そんなことするとヌルゲーになるんじゃない?」と思った方もいるかもしれません。
ですが、回数の制限があり、ギリギリまで消費してしまう手応えのある難易度です!(ハードモードでプレイ)
死亡するとキャラクターをロストしてしまうファイアーエムブレムの緊張感はそのまま!
ちょっとしたミスならカバーしてくれる遊びやすさをプラスする機能は本当に素晴らしいです!
4.ゲーム4本分ほどの膨大なボリューム
1つの学級をクリアするだけで30時間〜40時間ほどのプレイ時間。
クリアした後に、「え、このボリュームがあと2つもあるの?」と思うとんでもないスケール!
このことから、風花雪月は非常にお買い得なゲームであると言えます。
各学級の1部は同じストーリーですが、登場する生徒たちが違うのでコメントが異なり、新鮮な気持ちで遊ぶことができます。
2部になるとほぼ別シナリオで、ラスボスなども違うので、最後まで楽しめますね!
5.支援会話などのやりこみ要素が豊富
今作のボリュームが多い1つの理由になっているのが、会話テキストの量!
特に、仲良くなったキャラクター同士で行える、支援会話が超膨大です!
長ったらしい会話が続く訳ではなく、小切りになった見やすい交流イベントが、約1000以上のエピソードが収録されています。
他愛のないもあれば、キャラクターの過去を掘り下げるものもあり、魅力を引き立てる要素の1つになっています。
6.各キャラに結婚エンディングがある
前述した支援会話の醍醐味が、結婚エンディング!
クリア後にキャラクター同士が一定以上仲良くなっていると、結婚して幸せに暮らした…というような固有のエピソードを見ることができます。
と、ここまでは過去作のファイアーエムブレムでも存在する要素でした。
さらに風花雪月では、主人公と最も好感度の高い(主に)異性のキャラクターと、特殊な結婚エンディングがあります!
各キャラクターごとに一枚絵が用意されているなど力が入っていて、プロポーズや逆プロポーズなど、好きなキャラがいるならぜひ一度は見ておきたいスペシャルシーンが満載です!
7.キャラ同士の掛け合いをしっかり用意
特定のキャラクター同士が戦うと戦闘前に特殊な会話が入ります。
この会話のパターン数が凄い!
何が凄いかというと、
1部では別学級の生徒でも、自分の学級にスカウトすることができます。
しかし、2部に入るとスカウトされた生徒は自分の祖国を裏切る形に…。
そんな戦場で出会う、幼馴染や家族との戦闘会話がしっかり用意されていて、超熱い!!
「何故裏切った!?」と問われると、しっかりと自分の意思を言葉にして、かつての仲間と決裂します。
見ていてつらいシーンでもありますが、生徒たちがそれぞれの思いを持って戦っていることが分かる熱いシーンが多数用意されています。
8.無双にならない素晴らしいレベルバランス
シュミレーションRPGあるあるの「キャラ1体が強すぎて他のキャラクターの出番がない。」
そんなことが無い、絶妙なバランスが素晴らしいです!
もちろん、キャラの強弱はありますが、しっかり役職の有利不利があり、考えてプレイすることが大切なプレイしがいのあるシュミレーションRPGです。
9.遊び方を広げる育成システムと兵種
キャラクターの育成(学習)の仕方で、扱える武器と兵種が変わります。
これの何が良いかと言うと、縛りプレイなどの変わった遊びができることですね!
全員のキャラクターを飛行や騎馬、弓兵や魔法兵にするなど、自分だけの楽しみ方を見つけることができます。
10.メインキャラ以外もストーリーに絡む
これは過去作との比較ですが、主要キャラ以外もストーリーに絡むようになりました!
今までのファイアーエムブレムは、だいたい3〜5人ぐらいで話を回す感じだったんですよね…。
程よくコメントを挟んでくれるようになるので、キャラの存在感が薄くなることもありませんね!
11.エキスパンションパスのアップデート要素
風花雪月をより楽しむためのエキスパンションパスが販売されています。
このパスでは、第4の学級が追加されるなど大幅なアップデートが行われています!
本編にも関わるアップデートですので、長く遊ぶことができますね!
-
FE風花雪月エキスパンションパスは買うべき?追加コンテンツクリアレビュー!
続きを見る
ファイアーエムブレム風花雪月の悪い点
続いて、ファイアーエムブレム風花雪月の悪い点をまとめます。
ファイアーエムブレム風花雪月の悪い点
- 落とし物システムが面倒
- 武器・道具の管理が大変
- ステータスの情報量が多い
- ストーリーが1ルートで理解できない
- ルートによっては鬱な展開が多い
- 死亡シーンが多く精神的につらい
- 魔獣の攻略システムが分かりにくい
- 敵が仲間になる展開が無くなった
- キャラクターの強弱が激しい
- 兵種に性別の制限がある
- 一部の兵種の衣装がイマイチ
1.落とし物システムが面倒
主に1部で行うことになる、落とし物を持ち主に届ける小ミッション的なものがあります。
これがスーパー面倒くさい!!
主にキャラクターの好きなものやコレクションしてるものを届けるのですが、ストーリー序盤にキャラクターの個人情報をそこまで把握しとらんわ!
持ち主を特定する情報がそれしか無いので、結果分からずに総当りすることになります。
面倒くさいだけで、達成しても大したアイテムは貰えないので、これから始める方はスルーしてもOKです。
2.武器や道具の管理が大変
キャラクターの武器や道具は消耗品ですので、無くなったら補充し、良いものと取り替えて行く必要があります。
最悪素手になるので、戦闘後に全キャラクターの持ち物を確認する手間はなかなか大変…。
どちらかと言うと、武器よりキャラクターの強さが重要なゲームですので、とりあえず最弱の武器でも持たせておくと一方的にやられることは戦えないということはありません。
3.ステータスの情報量が多い
名前、レベル、経験値、体力、行動力、兵種、攻撃力、命中、必殺、攻速、防御、耐魔、回避、射程、力、魔力、技、速さ、幸運、守備、魔防、魅力、スキル、装備品、所持品、技能レベル…。
「・・・・・・・??」
シリーズ全作を遊んでいるわたしですら、意味は分かりません。(笑)
いちおう計算式などはありますが、プレイ中に気にする必要はないです。
結論は、攻撃して生き残れるかです。
これは攻撃を仕掛けた時に、分かる情報が表示されます。
ですので、ステータスをここまでややこしくしなくても良い気はしますね。
4.ストーリーの全容が1ルートで理解できない
「何故戦争を仕掛けてくるのか?」「誰が暗躍しているのか?」など1つのルートをクリアするだけでは理解することはできません。
全容を知ろうとすると、すべてのルートをクリアする必要があります。
とはいえ、1つのルートでもハッピーエンドにはなるので満足感は感じられます。
気になれば他のルートもやったら良いや、というぐらいの軽い気持ちでOKです。
5.ルートによっては鬱な展開が多い
戦争によってかつての仲間たちを手に掛けるのですから、2部は暗い展開になりがちです。
恨みや仕返しからキャラクターたちに悲劇が起こることも多い。
ですが、その逆境を乗り越える際に、決意や意思を打ち立てるなど、胸が熱くなるシーンも多いです。
6.死亡シーンが多く精神的につらい
2部では仲良く話をしていた生徒たちを手に掛ける死亡シーンが多いので、精神的につらいという方も多いです。
敵に回った生徒たちの無念の死に様は、心に深く刺さり罪悪感が残ります。
しかし、かつての仲間が信じた平和の道を砕き、自分たちの道を突き進みます。
ゲームではありますが、死んでいった仲間たちの思いも背負ってプレイしている感じは重厚感があり、他のゲームではなかなか体験できません。
7.魔獣の攻略システムが分かりにくい
風花雪月では、複数のマスを専有する巨大な魔獣が出現するようになりました。
この魔獣を攻略する仕組みが分かりづらい…。初登場時にとんでもない量の解説文が表示されます。
これらはやっているうちに分かってきますが、もう少し簡単に出来なかったのだろうか?と思う点ではあります。
8.敵が仲間になる展開が無くなった
過去作との比較になりますが、ファイアーエムブレム特有の「説得した敵が仲間になる」という熱い展開が覚醒の世代からほぼなくなっています。(※ほんの少しだけはあります)
過去には、無理やり従わされていた奴、自分たちのしていることに疑問を持った奴など、感情の描写が多い人気キャラが多かったです。
ですが、過去作では「説得」の条件が分かりづらかったんですよね…。
事前に攻略情報を調べて、説得できるキャラを出撃させたりしないくても良いようになったのは朗報かもしれません。
9.キャラクターの強弱が激しい
マップや敵構成など、手応えを感じるゲームバランスは良いのですが、キャラの強弱は強めです。
魔法職のキャラなのに有力な魔法を覚えないキャラもいれば、最弱の魔法1発で敵を瞬殺するキャラもいます。
ですが、強いキャラだけでどうにかなる難易度ではなく、油断してるとすぐにやられる程よい難易度。(※ハード)
全く使えないというほど弱いキャラもいないので、愛で使用するというのも全然OKです。
10.兵種に性別の制限がある
男性限定の兵種として、拳闘士、ダークメイジ。
女性限定の兵種として、ペガサスナイト、グレモリィ(聖職者)などがあります。
ですが、過去作には女性の闇魔法使いや、男性のペガサスナイトがいました。
「んん…??なんで?」
もちろん、「過去作に合わせろ」という訳ではありません。
せっかくキャラの得意分野を変えられる学習システムがあるのに、兵種制限はもったいないと感じます。
これに拍車をかけるのが次の要素です。
11.一部の兵種の衣装がイマイチ
女の子に蛮族風の格好をさせたり、黒い馬に乗せて肩からトゲが出た衣装を着せたりなどできます。
「兵種に性別の制限があるのに、その格好は変でしょ!」と思わざるを得ません。(制限よりマシですが)
それなら、拳で語れる女性キャラがいてもよかったのでは?と思いますね…。(笑)
ファイアーエムブレム風花雪月の感想・レビューまとめ
いかがでしたでしょうか?
あらためてファイアーエムブレム風花雪月の良い点悪い点をまとめます。
ファイアーエムブレム風花雪月の良い点
- 2部構成の魅力あふれるストーリー
- 感情移入してしまうキャラクターたち
- 天刻の拍動システムで遊びやすさが神
- ゲーム4本分ほどの膨大なボリューム
- 支援会話などのやりこみ要素が豊富
- 各キャラに結婚エンディングがある
- キャラ同士の掛け合いをしっかり用意
- 無双にならない素晴らしいゲームバランス
- 遊び方を広げる育成システムと兵種
- メインキャラ以外もストーリーに絡む
- エキスパンションパスのアップデート要素
ファイアーエムブレム風花雪月の悪い点
- 落とし物システムが面倒
- 武器・道具の管理が大変
- ステータスの情報量が多い
- ストーリーが1ルートで理解できない
- ルートによっては鬱な展開が多い
- 死亡シーンが多く精神的につらい
- 魔獣の攻略システムが分かりにくい
- 敵が仲間になる展開が無くなった
- キャラクターの強弱が激しい
- 兵種に性別の制限がある
- 一部の兵種の衣装がイマイチ
最終的な評価は★★★★★!
シュミレーションRPGとして、遊び方の幅、遊びやすさ、ストーリー・キャラなどが飛び抜けていて良いです。
夜中にコツコツ遊べるゲームがしたい、というお父さん世代に是非おすすめしたいゲーム!
もちろん悪い点はありますが、落とし物やステータスなど、スルーしても支障のないものが多いです。
遊びの幅が狭まったり、初見で分かりづらい要素など、悪い点としても正直弱い。
ストーリーが暗くなりがちなのは、わたしはむしろ良い点だと思っています。
それだけキャラクターたちが精神的に追い詰められても歩みを進めない姿を見ていると、元気をもらって応援したくなる。
まさに主人公の先生と、同じ立場になった気持ちにさせてくれる、悲しいけど温かいゲームです。
「初めてシュミレーションRPGを遊ぶ」「手強いシュミレーションを求めている」というような、どんな層にもおすすめできる絶妙なバランスの難易度の設定も魅力の1つ!
少しでも気になった方は、ぜひ遊んでみてはいかがでしょうか?