「ゲーム関係の仕事をしてみたいんだけど、どうしたらできるの?」
「プログラミングは難しそうで、デバッグはしんどそう…」
という方に向けて、実際に体験したり同じ職場で働いて見てきたわたしが、実際どんな感じなのかまとめていきます!
ゲーム関係の仕事に必要なスキルは?【プログラミング、企画、デザイン、デバッグ】
それぞれについて解説していきます。
プログラミング
プログラミングはプログラミング言語と呼ばれる言語を使用して、ゲームを動かすためのコードを書いていく仕事です。
まずなによりも、プログラミングスキルが必要です。
C++、C#、JavaScriptなどが主に使用される言語になって、VisualStadioやUnityといったツールを使って記載していくことになります。
「C?Visual…何?」「言語分からない…」「ツールも触ったことないし、聞いたこともない…」大丈夫です、何とかなります。
ゲーム開発はツールの発達によって、昔と比べてかなり簡単になっているからです。
特にUnityの発達が凄いです。
ドラッグ&ドロップやチェックボックスを押すだけで出来ることが多すぎるので、ほとんどプログラミングせずに、簡単にゲームを作ることが出来ます。
プログラミング学習サイトなど色々ありますが、それに着手する前にUnityのチュートリアルを一通りやると、手っ取り早くどうやってゲームを作るかが体験できると思います。
チュートリアルは色々ありますが、こちらの2Dシューティングをまず作ってみることをオススメします!
ゲーム開発は共同作業が基本なので、プログラミングコードの書き方を知っている必要はありますが、何よりも「動く・遊べる」というのが最終的な評価ポイントになります。
書き方を学んでから作るより、まずは形を作ってみて、「あれがしたい!これがしたい!」という気持ちが湧いてくれば自然と知識を集めるようになってきます。
プロも細かい不明点はネットから情報を集めて作業をしているので、まずは見よう見まねでも作ってみるというのが大事です。
最終的に就職する際には、自分が作ったゲーム作品やプログラミングコードを公開することが多いですので、追々準備していきましょう。
企画
「作ってみたいゲームの企画がある!」「ゲームのアイデアなら誰にも負けない」という方ならココです。
主に企画書・仕様書の作成や共有、ゲームデータ入力を行ったりします。
プロジェクト構成次第では、スケジュール管理や外部の方と連絡を取りつつ作業することもあるでしょう。
「じゃあ能力としては、何が必要なの?」と聞かれて答えるなら、ゲームの知識・伝達能力・メンタルです。
ゲームの知識と言っても、遊んだ知識だけではありません。
どうやってゲームが作られているか?プログラマーがどんな作業をすることになるか?デザイン作成にかかる工数は?などを知った上で仕様をまとめないと、各方面から精神的な袋叩きにあいますw
プロジェクトメンバーがどれだけ大変な思いをするかは企画職のさじ加減…、とは言え、自分の作りたいものを適切に伝えて作業をお願いしないことには良いものは作れません。
その中で、伝達能力が必要になります。
そして完成した物がつまらなければ、もちろん企画やディレクターに責任があります。
しかも、自分より経験のあるメンバーと作業する場合、企画書や仕様書段階で「で?これの何が面白いの?」「何このクソUI」と批判殺到ですので、それに答えるメンタルは必須です。
この時点でも「辛そう…」という感じが伝わるかもしれません。
でも、まだあります。
企画職はハッキリ言って、プログラマーやデザイナーから見ると、何も出来ない人です。
上記の3つに加えて、最低でも、以下のいずれかの能力が欲しいところです。
- 物凄くコミュニケーション能力が高く、プロジェクトの潤滑剤や接着剤になれる
- プログラミングの経験がある
- デザインの経験がある
- 各職種のツールを使って補佐できる
わたしは専門学校卒ですが、学内でプロジェクトメンバーの構成を考える際、企画職の優先度は最下位でした。(考えてまとめるだけならプログラマやデザイナーでも出来る)
そうは言っても、誰とでも絡めて場を和ませられる人や、プログラミングやデザインが少しでも出来る人は技術を持っているというだけでなく、他職種との話もスムーズに進むので重宝されます。
就職という面でも、自分でゲームサンプルを作って提案できるぐらいのスキルがあれば、かなりアピールポイントになります!
なので、就職先の開発環境にもよりますが、最低でもUnityでゲーム作れるぐらいにはなりましょう。
※プログラミングの項と同じく、Unityの2Dシューティングがオススメです。
企画職は「このゲームを作るんだ!」という意思を持ってチームを引っ張るイメージですが、ぶっちゃけ1番立場が低い雑用係です。(ディレクターまでになると別ですが)
と言うより、自分は立場が低いと思って、他職種に敬意を払って仕事を依頼するぐらい、へりくだっている方がいいでしょう。
就職する場合、上記のようなスキルや、作ったゲームなどが見せられると良いでしょう。
企画書が必要という会社もありますが、数は減ってきたように感じます。
現に、わたしがプログラマーから企画へ転職した際は、企画書を持たず活動していました。
未経験だと違うかもしれません。
デザイン
「ゲームが好きで絵が描ける!」「自分の絵でゲームを作ってみたい!」という人はココになります。
わたしはプログラマーから企画になったので、分野外ではあるのですが、職場では主にPhotoShopやIllustrator、3DゲームであればBlenderなどを使用します。
それらツールの把握は必要ですし、モデリングやアニメーション作成など作業は多岐に渡ります。
まずは自分の得意な技術を見極めて、特化するのが良いかと思います。
ちなみによくある勘違いですが、ソーシャルゲームなどを作っている会社の場合、社内でキャライラストなどの素材は作成しておらず、外注である事が多いです。
では、社内のデザイナーは何をしているかと言うと、UI作成や外注から届いたデザインのチェックや修正作業です。
「え、キャラ絵とか描けないの?」と思った方もいらっしゃるかと思いますが、社内で作成しているという会社もあります。
入社を検討する場合、よく調べてから行うと良いでしょう。
デザイナーが就職をする上で作成するのが、ポートフォリオです。
自分が今まで描いてきたデザインや仕事内容をまとめて公開するものなので、出来る限り埋められるような資料を用意しておくのが望ましいです。
デバッグ
デバッグは、ゲーム内の不具合を見つけて修正依頼を行う仕事です。
プログラマーが行うデバッグもありますが、今回はある程度完成されたゲームをプレイして不具合を見つける作業を指します。
社内にデバッグ部門のある会社や、デバッグを請け負う会社などがあり、そこで作業を行います。
「デバッグに必要なものは何か?」と聞かれれば、「ゲームが好きな事!」と答える人が多いですが、わたしは違う考えを持っています。
「デバッグしすぎると逆にゲームが嫌いになる」という意見もありますが、それすら凌駕するポイントがあります。
それは、「どれだけ、ドSでいられるか」です。
「え!?急に何言ってんの?」「むしろMの方がいいんじゃないの?」という意見もあるでしょう。
順に説明していきます。
まず、「何故ドSである必要があるか」ですが、デバッグで不具合を見つけて報告すると、修正のために主にプログラマーが苦しむ事になります。
その苦しむ姿を見たり想像したりすることで、喜びを感じられるぐらいのドSであれば、デバッグにおいて最強です!
自分が開発に携わっているゲームに不具合が出ても嬉しい、不具合がなければ更に不具合を出せば嬉しい。(←ヤバい)
ここまで超越すると、延々と喜びを感じるために、執念で不具合を出し続けることが出来ます!(※あくまで自論です)
ちなみにMの場合ですが、デバッグ自体は単調な作業なので、なかなか刺激を感じにくいと思います。
常に向き合っているのはゲームで、人とコミュニケーションを取る、不具合報告の際は自分が優位なのでMでは厳しいです。
デバッグでゲームが嫌いになるかは、人と案件によります。
デバッグであまりに同じ事を続けると、ゲームがどうこうと言うより単純につまらないですし、ほとんどの場合、ある程度の範囲を指定されて作業を行うパターンが多いです。
SかMか、ゲームが嫌いになるなどはさておき、明確なスキルの話をします。
デバッグ業務の中であったほうがいいスキルは、ゲーム知識や開発経験です。
「このUIだと、押し間違えます。こんなUIが他のゲームにあるので、参考にしてはいかがでしょうか?」
「自分がゲームを作った時こういうところでバグが出たな…試してみよう。」
という思考や、やりとりが生まれるので、他のデバッガーより1つ抜き出た存在になれます。
プログラムコードまで見て、「ここが間違ってます」とか言えたら最高ですね!
まとめ:プログラミング、企画、デザイン、デバッグ まず何をすべきか?
最後のまとめとして、未経験の場合、職種毎に何をすべきかまとめます。
プログラミング
まずは、ゲームを作ってみよう!
Unityチュートリアルで手順通りにやれば簡単にゲームが作れる。
そこで得た感動や知識を持って、やりたいことを調べて成長していこう!
企画
とにかくゲーム知識!幅広いゲームジャンルと開発の知識を知ろう。
出来ればプログラミングを経験して、簡単なゲームが作れると良い。
何があっても作り上げるという鋼のメンタルを持って挑戦しよう!
デザイン
PhotoShopやIllustrator、Blenderなどを使えるようになろう!
モデリング、アニメーションなど多岐に渡るので自分の得意な技術を見つけよう!
ポートフォリオの充実を目指そう!
デバッグ
ドSになろう!(※不具合を上げることを楽しみに変えよう)
出来れば開発経験が欲しい、ゲーム知識が豊富だと幅広い改善提案ができる。
日ごろから色んなゲームに触れよう!
以上になります。
少しでも業界に興味を持った方の力になれれば幸いです。