こんにちはゲーム専門学校卒のゲームクリエイターhamuwoです。
今回は日本ゲーム大賞のアマチュア部門についてまとめていきます!


ゲーム雑誌や情報サイトで「作品〇〇が受賞しました!」という情報を見たり、購入したゲームパッケージに「日本ゲーム大賞20〇〇受賞」と書いてあるのを見た方もいるかもしれません。
日本ゲーム大賞アマチュア部門はその名の通り、アマチュアの作品を評価するコンテスト。

今回は日本ゲーム大賞とはそもそも何か?アマチュア部門でどんな学校が入賞しているのか?
入賞している学校は何がすごいのか?を解説していきます!
目次
日本ゲーム大賞とは?

毎年9月に幕張メッセで開催されている、東京ゲームショウという日本最大のゲーム展示会があります。
日本ゲーム大賞とは、東京ゲームショウで行われているコンテストです。
日本ゲーム大賞には4つの賞の種類があります。
日本ゲーム大賞の種類
- 年間作品部門
- フューチャー部門
- ゲームデザイナーズ大賞
- アマチュア部門
- U18部門
1.年間作品部門

日本ゲーム大賞で1番メインの賞であり、選考委員会や一般投票、販売本数から大賞作品が決定されます。
近年だと、2018年に「モンスターハンターワールド」2019年に「大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL」が受賞しています。
基本的に「その年で一番売れたゲーム」という認識でも相違ないです。
2.フューチャー部門

東京ゲームショウ内で行われる一般投票で、受賞作品が決定します。
発売直後のゲームパッケージに記載されているのは、このフューチャー部門の受賞が多いです。
しかし、東京ゲームショウで出展を行っていない、任天堂作品などは除外されます。
「発売されてないのになんで表彰されるの?」「なんで出展してなかったら受賞できないの?」と、業界内でも疑問視されがちな部門ですが、単純にユーザー期待値が高い作品という捉え方でOKです。
3.ゲームデザイナーズ大賞

プロのゲームクリエイターが、製作者の立場から作品を評価して受賞作品が決まります。
一般の人が知らない斬新なゲームで、調べると一度プレイしてみたくなる作品が多いです!
2018年受賞作品「Gorogoa」
2019年受賞作品「ASTRO BOT:RESCUE MISSION」
4.アマチュア部門

ですが、市場に出回ることがなく、アマチュアが制作したゲームということもあり、一般的な注目度はぶっちゃけ低いです。(泣)

現役クリエイターのプロが評価するため、専門学校の生徒は「プロに評価された」という実績を求めて受賞を目指します。
大賞・優秀賞・佳作というランク訳があり、大賞に選ばれた1作品には賞金50万が贈られます!
5.U18部門

2018年から新設された、18歳以下の次世代クリエイターを発掘することを目的とした部門です。
1〜5人での参加が可能で、制作したゲームはもちろん、プレゼンテーションでの審査も行われるのが特徴です。
最も優秀な作品に与えられる金賞では、20万円の賞金が出るなど、プログラミングがどんどん身近になっている若い世代には挑戦しがいのある部門です!
アマチュア部門の受賞歴が多いゲーム専門学校は?

アマチュア部門は2007年に設立されたため、2007年〜2019年までのデータを集計します。
1位:HAL
HAL:受賞51回、大賞7回
受賞数51回という圧倒的な数もすごいですが、

ちなみに、この実績は大阪・名古屋・東京を合わせた実績ですので、各校の実績もまとめます。
HAL大阪:受賞34回、大賞4回
HAL名古屋:受賞12回、大賞1回
HAL東京:受賞5回、大賞1回
大阪校がずば抜けて凄く、HAL大阪のみで2位を大きく引き離すとんでもないパワーです。(笑)
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2位:ECCコンピュータ専門学校
ECCコンピュータ専門学校:受賞15回、大賞1回

強豪校のHAL大阪が近くにあるため、競争が激しいのでしょうか。
追いつけ追い越せと、近年の入賞実績が多くなっている学校です。
学生のレベルに合わせた授業など、頑張りたい学生を引っ張れるカリキュラムがあってこその実績ですね!
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3位:東京工芸大学
東京工芸大学:受賞9回、大賞3回

専門学校の入賞が多い日本ゲーム大賞の中でも珍しい私立大学です。
9作品を出して3作品が大賞と、しっかり当てに来ている制作精度の高さを感じますね!
4位以下〜
4位以下の学校をまとめていきます。※大賞の記載がないものは0回です。
4位:デジタルエンタテインメントアカデミー[受賞9回]※閉校
5位:新潟コンピュータ専門学校 [受賞8回、大賞1回]
5位:トライデントコンピュータ専門学校 [受賞8回、大賞1回]
7位:名古屋工学院専門学校 [受賞6回]
8位:日本工学院専門学校 [受賞5回]
9位:尚美学院大学 [受賞3回]
9位:日本電子専門学校 [受賞3回]
9位:神戸電子専門学校[受賞3回]
12位:清風情報工科学院[受賞2回]
12位:新潟情報処理技術者学院[受賞2回]
12位:日本工学院八王子専門学校[受賞2回]
12位:大阪情報コンピュータ専門学校[受賞2回]
12位:バンタンゲームアカデミー[受賞2回]
同数が多くなりましたが、以上のようになります。
アマチュア部門の受賞歴が多い学校は何がすごいの?


アマチュア部門で評価するのはプロですが、就活で評価するのもプロです。
つまり、受賞歴の多い学校には「就職で評価されるゲームを作るカリキュラムや、学生の作った企画を適切な方へ導けるプロの講師がいる」ということが分かります。

ゲーム専門学校を調べると就職率や満足度などの数値があります。
ですが、日本ゲーム大賞アマチュア部門のようなコンテスト入賞実績に目を向けてみると、カリキュラムなどの良し悪しが分かるので、1つの目安にしてみるといいですね!