


結論から言うと、
ゲームクリエイターになりたいならゲーム専門学校への入学はありです。
ただし、「単純にゲームが好きだから」「なんとなく面白そうだから」といった中途半端な気持ちで入学することはおすすめしません。
この記事では、
何故ゲーム専門学校がありなのか?
どんな要素があれば入学してもいいのか?
中途半端な気持ちでゲーム専門学校に入学するとどうなるのか?
などを解説していきます!
目次
ゲームクリエイターを目指すなら専門学校はあり
重ねてお伝えしますが、ゲームクリエイターを目指すためにゲーム専門学校へ通うのはありです。

たしかに、わたしがゲーム専門学校に通っていたときも、周りの学生のほとんどは確かに遊んでばかりでしたし、ゲーム業界への就職率も高いとは言えません。
そんな問題だらけなのに、何故ゲームクリエイターを目指す上でゲーム専門学校への進学がありなのか?を解説していきます。
ゲーム専門学校に入学する前の大前提
まず大前提として、ゲーム専門学校に入学すればゲームクリエイターになれる訳ではありません。

「そんなに低いの?高い学費払ってまで行く意味あるの?」
そう思った方もいると思います。
ですが、こうなる原因は学校がすべて悪い訳ではなく、入学する学生の意識とゲームクリエイターという職種のハードルの高さに問題があります。
学生の意識とハードルの高さ
ゲームクリエイターは資格が必要な仕事ではありません。
そうは言っても、誰でもなれる職業ではなく、プログラミングやデザインツールなど様々な技術を使ってゲームを作れるスキルが必要です。
ゲーム開発の技術は日々進化していて、「授業で習ったことができれば良い。」という考えはゲーム専門学校では通用しません。

ゲーム会社に就職するには、自分で新しい技術や知識を取り入れて、作品を作っていく必要があります。
資格のように「合格すればOK!」みたいな線引きはないので、努力の天井がないつらい職種です。
さらに、ゲームクリエイターは超人気職業でもあります。
中毒性のある娯楽でファンが多く、スマホで誰でもゲームに触れられるようになった現代ですから、「ゲームが好き」「自分で作ってみたい」と思う人も多くて、とにかく競争率が高いです。
そんな大多数と比べられても突き抜けるぐらいのスキルは、教室で座っているだけでは身につけられません。
自発的に授業外でも勉強・制作を繰り返していく必要があります。
なぜゲーム専門学校がありか?
入学してもゲーム会社に就職できるか分からない。
ゲーム会社への就職率も低い。
授業は最低限しかしてくれない。
結局は自分の努力が重要。


ゲーム専門学校がありな理由
- 悪いところもあれど良い環境
- 独学で学べないことが多い
- 企業提携などの恩恵が得られる
1.悪いところもあれど良い環境
勘違いしないで欲しいのですが、周りが遊んでばかりの学生とはいえ、その中でも真面目に頑張っている学生はいます。
そんな頑張っている学生と知識の共有をしたり、「あいつも頑張ってるから俺も頑張らないと」と、お互いを刺激し会える仲間が見つかるのはゲーム専門学校ならではです。(お互いに業界就職したら一生友達です。)
また、実務経験があるプロの講師がいることがほとんどで、分からなければ聞く人がいるというのも大きなメリットです。
開発のための機材や高価なツールなど、ゲーム制作に欠かせないものが一度に手に入るなど、物理的な環境の面でもおすすめできます。
2.独学で学べないことが多い
1人でプログラミングやデザインを学ぶことは不可能ではありませんし、オンラインで学べる手段も多くなりました。
しかし、ゲーム会社に就職するなら、1人でゲームを作るということはまずありません。
プログラマー・企画・デザイナー・ディレクター・プロデューサーなど、多くの人とやり取りをしながら1本のゲームを作っていきます。
使うツールも違えばやりとりするデータも違う、周りの職種が何を知っていて何を知らないのか分からないのでコミュニケーションのとり方が分からない、その上でスケジュールに圧迫される。
と、中々にカオスなので、心に余裕がなくなり精神がすり減ってきます。
いきなりそんな場に飛び込む前の予行練習として、専門学校でチーム制作を学んでいると入社から差が付きます。
3.企業提携などの恩恵が得られる
ゲーム専門学校とゲーム企業の間には提携関係があったりします。
たとえば、在学中に提携企業へインターンシップに行って、実績が良ければそのまま採用されるということはよくあります。
個人では参加できず、特定の学校の学生しか呼んでいないというインターンシップも多くあるため、在学するだけでチャンスが得られるというメリットがあります。(もちろん実力は必要です)
また、学校の卒業生が企業で活躍していると、自分は何もしていなくても評価が上がるというメリットもあったりします。
どんな人が入学しても良い?
最も良いのは、
ゲームが好きで、簡単なゲームを作って楽しいと感じた人です。
逆に止めた方がいい人は、
ゲームで遊ぶことだけが好きな人です。
ゲーム専門学校に入学する人は良くも悪くも「ゲームが好き」です。
同じ趣味を持つクラスメイトと一緒にゲームをしたり、ゲーセンに行ったりするのはめちゃくちゃ楽しいですが、遊ぶことにハマりすぎて抜け出せない人がほとんどを締めます。
ゲームで遊ぶのが好きでも良いですが、「ゲームを作る勉強をしに来ている」という意識が消えないようにしないと、時間とお金が勿体ないです。
また、「学校でゲームを作る勉強してないのに作れる訳ないでしょ」と、すべてを学校に託しての突撃入学は止めたほうが良いです。
[st-kaiwa4r]入学してゲーム制作を楽しいと思えなければ、お金をかけて通う地獄です。[/st-kaiwa4]
ゲーム専門学校を目指す前に、作り方を調べて実践してみて下さい。
楽しいと思えるかも分からないことに、自分の数年と数100万円かけるのは考えられないはずです。
(企画やデザイン志望でも、知識として持っていると、アイデア実現の可否や、プログラマーとのコミュニケーションが取りやすくなるのでおすすめです。)
UnityやUnreal Engineなどゲームエンジンなどが普及して、誰でも簡単にゲーム開発ができる時代になったので、興味のある方は調べてみて下さい。
半端な気持ちで入学するとどうなる?
なんとなーくゲームで遊ぶのが好きで、授業を受けるだけだった学生が最終的に行き着く先は、
中退かゲームに関係の無い仕事に就くかの2つです。
自分のやりたかったことと違ったり、周りとの温度差を感じて中退するのはまだ良いですが、ゲームに関係の無い仕事に就くのは、ゲーム専門学校に通った意味がありません。
やりたい仕事を目指して、高い学費を払い、貴重な数年を費やしたにも関わらず、就きたい仕事にも就けない。
最悪の結末です。
ですが、わたしの学年ではこれが全体の7割ほどでした。
詐欺と言われることもありますが、ゲーム業界へ就職した人から言わせると、個人の気持ちと努力が足りなかっただけです。
そもそも、ゲーム専門学校はゲームクリエイターを育成する場所ですが、ゲーム会社への就職を保証をしてくれる場所ではありません。
教室の椅子に座っているだけで与えられる訳がなく、自分で手を伸ばさない限り何も残りません。
朝昼晩、ご飯と風呂以外はずっと勉強・作業・勉強・作業の繰り返し。
「徹夜作業や学校の近くに泊まるなどは普通」と言えるぐらいのモチベーションがないと、ハッキリ言って希望の就職は厳しいです。
まとめ
怖がらせるような内容が多かったですが、それだけ卒業までに失敗している人を見てきています。
それゆえに、悪い噂が立つのは仕方がないことかとも思います。
ですが、それだけ厳しいゲーム専門学校という環境で頑張っている人がいるというということです。
それが自分1人でできるのか?大学で学べるのか?など、色んな悩みは多くあると思いますが、「それでも俺は頑張りたい!」という人にはゲーム専門学校をおすすめしたいです。

わたしはそれだけ大事なものがゲーム専門学校で得られたので、同じ夢を持つ方の後押しができればと思います。