こんにちはhamuwoです。
第5世代から登場したみず・ゴーストタイプ、ブルンゲルの物理受け・耐久潰し型についてまとめていきます!
ブルンゲル…この得体の知れない生物感が良いですよね~。
わたしは第5世代BWの対戦でも、ナットレイと合わせて使用していました。
さて、ポケモンは剣盾環境になってブルンゲルはどうなったかというと…
ちからをすいとるを習得しました!
かくとう・みずタイプ受けとして優秀だったブルンゲルですが、回復とこうげきダウンを兼ねた超凶悪技を覚えるなんて…!
「これは物理受けブルンゲルを作るしかない!」と思い立ち、作成した型になります。
えっ、サニーゴの方が固い?
いえいえ、今回紹介するブルンゲルは、単なる物理受けだけではありません。
遅いとは言い切れない絶妙なすばやさを活かして、鈍足ポケモンへの役割も持たせることができる型なのです!(実用性◎)
実際に使用した感想も含めてまとめていきます!
目次
ブルンゲルについて
まずは、ブルンゲルというポケモンについて解説します。
「知ってるよ」という方は飛ばしてOKです。
ブルンゲル
タイプ:みず・ゴースト
弱点(×2):ゴースト・あく・でんき・くさ
耐性(÷2):ほのお・はがね・みず・こおり・どく・むし
無効 :ノーマル・かくとう
種族値
- HP H:100
- こうげき A:60
- ぼうぎょ B:70
- とくこう C:85
- とくぼう D:105
- すばやさ S:60
HとDが高く、一見特殊受けが向いてそうな種族値ですが、みず・ゴーストタイプを活かすなら特殊受けは向いていません。
なぜなら、環境に多いドラパルト・ミミッキュ・ギャラドスへの対策として採用されていることが多い、あくのはどう、シャドーボール、ボルトチェンジなどがひっきりなしに飛んでくるからです。
優秀な物理アタッカーが多い剣盾環境に対して、みず・ゴーストという独自のタイプと、新規で取得した「ちからをすいとる」を活かして、物理かくとう・みず・ほのお・こおり技を受けていきます。
ブルンゲルの構成と調整
せいかく:ずぶとい [ぼうぎょ↑・こうげき↓]
もちもの:たべのこし
努力値
- HP H:252
- こうげき A:0
- ぼうぎょ B:252
- とくこう C:0
- とくぼう D:0
- すばやさ S:4
技構成
- ナイトヘッド
- ちからをすいとる
- おにび
- ちょうはつ
※全種族値31の理想個体とします。
サニーゴとの差別化について
同じゴーストタイプで、物理受けの役割が持てるサニーゴと非常に構成が似ています。
「ナイトヘッド・ちからをすいとる・おにび」などの構成はサニーゴでも可能ですが、以下のような違いがあります。
ブルンゲルのメリット
- もちものを選べる
- S種族値が60とサニーゴより高い
- ちょうはつが打てる
- ほのお・みず技に強い
- はたきおとすで機能停止しない
サニーゴのメリット
- ブルンゲルより固い
- ステルスロックが打てる
- でんき・くさが弱点ではない
ブルンゲルにはもちものを選べるというメリットがありますが、凶悪なもちもの候補も無く、仮にたべのこしなどを持たせても、単純に固いサニーゴの劣化には変わりないです(笑)。
ですので、S種族値60とちょうはつに着目します。
この2つの要素で物理受けだけでなく、サニーゴにできない多くの耐久ポケモンへの役割を持たせます。
ブルンゲルのもちものについて
候補:たべのこしorナモのみ
たべのこし
基本的にはこれでOK。微妙な耐久を補ってくれます。
ちからをすいとるの回復量が驚異なので、作動しないときもしばしば。
耐久ポケモンから受けやすい、ねっとうのやけどダメージが気にならなくなります。
ナモのみ
あくタイプ技の半減実です。
はたきおとすの処理は、もちもの持ち(×2)→ナモのみ(÷2)→こうかばつぐん(×2)となります。
こだわり系アイテム持ちが打ちやすい、一貫したあくタイプ技を受けて、のろわれボディを発動して行動不能にするといったワンチャンスも稀にあります。
他にゴースト技半減のカシブのみもありますが、そもそも打ち合いに向いておらず、受けられるであろう物理ゴースト技が少ないことからナモのみをオススメします。
ブルンゲル努力値調整について
H252、B252、S4
HBに全力で振ります。残りはSです。
特化する理由は3つあります。
HBに特化する理由
①タイプ相性的に不利なナットレイのパワーウィップを確実に耐えて押し返せる。
パワーウィップ 79.2~93.7%(確定2発)
②勝てない相手がハッキリしているので、Bを下げてCやDに降っても不利。
ドラパルト・バンギラス・サザンドラ・ロトムなど
③ミミッキュとの対面で、おにびやちょうはつを打てる可能性が上がる。
ダイホロウ 90.3~106.7%(乱数1発)
そもそも居座らない方がいいですが、役割を終えた後の起点防止に少し胸を張って挑めます。
残った4の努力値はSに振ることで、同じすばやさ種族値60のポケモンを実数値1だけ上回ることができます。
すばやさ種族値60のポケモン
- ギルガルド
- ニンフィア
- ラプラス
- オーロンゲ
- ガラルマタドガス
ブルンゲル技構成について
技構成
- ナイトヘッド
- ちょうはつ
- ちからをすいとる
- おにび
非常にサニーゴと似ていますが、ちょうはつが一番の差別化ポイントになります。
役割的には、ほぼこれで確定ですが、他の候補技についても解説します。
1.ナイトヘッド
どんなポケモンに対しても50ダメージを与える超安定技。ただ、追い込むまでが非常に遅い。
シャドーボールに変えるのも無くはないですが、火力が低いです。
環境にエスパータイプが少なく、ゴーストタイプ同士の打ち合いになるとほぼ負けるので、交代読みで打つのみ。
耐久ポケモンに対しても、じれったくなるほどダメージが通らないのでナイトヘッドがおすすめです。
2.ちょうはつ
相手の変化技を封じます。
サニーゴとの差別化ポイントで、耐久ポケモンキラーになる今回のコンセプトの1つ。
ブルンゲルは有利な相手を非常に流しやすいですが、交代先に積まれたりすると手に負えなくなります。
交代読みでちょうはつを打って行動を制限すると、後続の負担を減らすことができます。(主にトゲキッス)
3.ちからをすいとる
回復とこうげきダウンを兼ねた、物理弱点をしのいで押し返せる優秀な技。
物理アタッカーに対面して、おにびの命中が不安なときに打つと確実に有利を取れる(が、相手の交代も多い)。
代わりにじこさいせいを搭載した場合、一見特殊も受けれそうですが、環境的に出てくる特殊アタッカーがロトム・サザンドラ・ドラパルトなので逃げた方がいいです。
4.おにび
物理アタッカーを機能停止させる技。悠長に居座ってきた相手に打ちます。
耐久はギリギリなので、これを外すと壊滅しがちなのがネック。
強引につるぎのまいをしてきたら、ちょうはつ→ちからをすいとるで食い止めます。
ブルンゲルの役割対象ポケモン
vs物理アタッカー ダメージ計算
対面性能は高いですが、受け出しには注意が必要な耐久です。
有効な技を打ってきた時のダメージ計算をまとめます。
ヒヒダルマ(ガラル)ようきA252
じしん 39.1~46.3%(確定3発) ごりむちゅう
パルシェン ようきA252
ロックブラスト 17.8~21.2%(乱数5発) スキルリンク
ウインディ いじっぱりA252
ワイルドボルト 43.4~52.1%(乱数2発)
ローブシン いじっぱり A252
かみなりパンチ 52.1~61.8%(確定2発) てつのこぶし
かみなりパンチ 64.7~76.3%(確定2発) こんじょう
ウオノラゴン ようきA252
エラがみ 36.7~43.4%(確定3発) がんじょうあご
げきりん 34.7~41%(確定3発)
ルチャブル いじっぱりA252
じごくづき 34.7~41.5%(確定3発)
ダイアーク 56~66.6%(確定2発)
エースバーン ようきA252
ふいうち 32.8~38.6%(乱数3発)
ドリュウズ いじっぱりA252
じしん 42~49.7%(確定3発)
オーロンゲ いじっぱりA252
ふいうち 55~64.7%(確定2発)
ナットレイ いじっぱりA252
パワーウィップ 79.2~93.7%(確定2発)
パワーウィップ 116.9~139.1%(確定1発) こだわりハチマキ
特に特性「ごりむちゅう」で同じ技しか出せないガラルヒヒダルマ対策として優秀で、のろわれボディで縛るとわるあがきするしかないです。(が、9割とんぼがえり。笑)
対面からでも殴ってくる可能性がある、ウインディ・ローブシン・ルチャブル・ナットレイにはちからをすいとるから入ることで安定します。
オーロンゲからの有効打はふいうちしかないことが多く、おにび→ちょうはつと打ちます。
トゲキッスなどへの交代読みでちょうはつを連打しつつ、変えない場合は隙を見てナイトヘッドでOKです。
こちらから積極的に叩かないので、だっしゅつボタンの発動を防ぎ、壁ターンを稼ぐことも可能です。
ナットレイはパワーウィップがあって一見不利に見えますが、単純なA252振りだと確実に耐えます。
こだわりハチマキを持っているとひんしになりますが、ナットレイの型に気付けば、先制ちからをすいとるorおにびで受けることができます。
vs耐久ポケモン ダメージ計算
そもそも相手からの有効打がないので、計算する理由はないですが、念の為まとめます。
ヌオー ずぶとい A0
じしん 21.7~26%(乱数4発)
ドヒドイデ ずぶといC0
ねっとう 5.3~6.2%(乱数17発)
サニーゴ ずぶといC0
ねっとう 3.8~4.8%(乱数21発)
カバルドン わんぱくA0
じしん 27.5~32.3%(確定4発)
これらのポケモンには、どくどく・ステルスロック・あくび・じこさいせいをちょうはつで無効化して、ナイトヘッドで確実にダメージを与えます。
ヌオー・ドヒドイデ・サニーゴが打つ、ねっとうを半減するので、かなり有利に立ち回れます。
ただし、ちからをすいとるでHPが回復しきらないことが多いので、相手の交代には注意です。
ブルンゲルが不利なポケモン
ブルンゲルが絶対勝てない、交代するべき相手をまとめます。
これらのポケモンに対して受けられる、相性補間相手を用意しておく必要があります。(後述)
ドラパルト(物理) ようきA252
シャドーダイブ 84~99.5%(確定2発)
ダイホロウ 98.5~116.9%(乱数1発)
ドラパルト(特殊) おくびょうC252
シャドーボール 53.1~63.7%(確定2発)
ダイホロウ 86.9~102.4%(乱数1発)
バンギラス(物理) いじっぱりA252
かみくだく 66.6~79.2%(確定2発)
ダイアーク 108.2~128.5%(確定1発)
ミミッキュ ようきA252
シャドークロー 52.6~64.2%(確定2発)
ダイホロウ 90.3~106.7%(乱数1発)
パッチラゴン ようきA252
でんげきくちばし 105.3~124.6%(確定1発)
アイアント ようきA252
かみなりのキバ 43.4~51.2%(乱数2発) はりきり
ダイサンダー 78.2~92.7%(確定2発) はりきり
ダイサンダー 101.9~120.7%(確定1発) はりきり いのちのたま
サザンドラ おくびょうC252
あくのはどう 61.8~73.4%(確定2発)
ダイアーク 99.5~118.8%(乱数1発)
サザンドラ ひかえめC252
あくのはどう 67.6~81.1%(確定2発)
ダイアーク 110.1~130.4%(確定1発)
ロトム(フォルムチェンジ) ひかえめC252
10まんボルト 98.5~115.9%(乱数1発)
リザードン おくびょうC252
ソーラービーム 100.9~119.3%(確定1発) サンパワー たつじんのおび
ダイソウゲン 72.9~86.9%(確定2発) たつじんのおび
ダイソウゲン 91.7~108.2%(乱数1発) サンパワー たつじんのおび
ラプラス ひかえめC252
フリーズドライ 46.3~55%(乱数2発)
ぜったいれいどが怖い
バルジーナ
ちょうはつで機能停止
ブリムオン
マジックミラーで機能停止
環境でよく見るメジャーなポケモンをピックアップしましたが、大半の特殊アタッカーには弱いです。
物理でもゴースト・あくには弱く、ドラパルトとバンギラスは天敵です。
上からちょうはつを打たれるバルジーナや、3つの変化技を返してくるブリムオンなどにも為す術はありません。
ブルンゲルとの有利不利を決めづらいポケモン
技構成などで有利不利が入れ替わる相手をまとめます。
ギャラドス ようきA252
パワーウィップ 57.9~68.5%(確定2発)
ダイソウゲン 67.6~80.1%(確定2発)
対面からちからをすいとるで返すことはできます。
ちょうはつ持ちがいることや、おにびがラムのみで無効化されるのが注意点。
ゴリランダー いじっぱりA252
ウッドハンマー 95.6~113%(乱数1発)
はたきおとす 56~66.6%(確定2発) 初回
ウッドハンマーで高乱数1発ですが、くさ技がドラムビートのみが多い印象。
交代読みと合わせてはたきおとすを打つことが多いので、ナモのみを持っているなら多少安心しておにびが打てる。
トリトドン ひかえめC252
だいちのちから 31.8~37.6%(乱数3発)
じわれを持っているかが大きなポイント。
耐久合戦になり試行回数を稼がれるので、打たれた直後にすぐ交代しましょう(交代読みされる方がマシ)。
仮にじわれを持っておらず、だいちのちからとの打ち合いになっても、ちからをすいとるの回復量が少ない反面、のろわれボディの発動があるなど、五分五分の戦いになります。
ブルンゲルとの相性補間ポケモン
バンギラス
特殊受けと言えばバンギラス。
ブルンゲルが苦手なでんき・あく・ゴースト技を受けに行く。
バンギラスが苦手な4倍弱点のかくとう技をブルンゲルが無効化できるのもメリット。
くさ技弱点が共通なのは注意。すなあらしもちょっと痛い。
ブラッキー
ブルンゲルが不利なドラパルトやバンギラスなど、相手のダイマックスエースを凌ぐ役割をこなせる。
ねがいごとを使うことで、受け出しがやや苦手なブルンゲルのサポートも可能。
たべのこしの取り合いになるのが難点。
アーマーガア
ミミッキュへの受け出しが可能な物理受け。
ブルンゲルが苦手なくさ技を受けられ、アーマーガアが苦手なほのお技をブルンゲルが受けられる。
どちらもでんきが弱点なので、3匹目の補間ポケモンが欲しい。
ランターン
ブルンゲルが呼ぶ、ロトムへのキラーとして活躍する(カットロトム除く)。
こだわり系アイテムを持ったロトムのボルトチェンジや、パッチラゴンのでんげきくちばしを受けて流せる。
くさ技弱点が共通なのは注意。
トリトドン
ランターンより受けに特化したロトムキラー。
受けて流して、交代先にねっとうでやけどさせてブルンゲルを繰り出しやすくするなども可能。
くさ技弱点が共通なのは注意。
ナットレイ
BW世代に流行った組み合わせ。
当時はあく・ゴースト技をはがねで受けられたが、今は等倍なってしまったので若干性能は下がった。
それでもブルンゲルが苦手なでんき・くさ技受けとして機能し、ナットレイが苦手なほのおをブルンゲルが受けられる。
ブルンゲルへの対策
このブルンゲルに対面した相手目線で考えてみます。
まず、特筆する耐久ステータスがないので、一致弱点技なら倒し切れます。
ただし、有効打が1つしかない場合は、のろわれボディに注意。
あえて別の技を打って縛らせたりする戦術もあり。
弱点をつけるからといって不一致技を打つと、おにび・ちからをすいとるで返される。
物理アタッカーは居座らないのがベスト。
後出しが苦手なので、耐久ポケモンでも交代読みでどくどくを打つと機能停止させられる。
まとめ
最後にこのブルンゲルの強いポイントと弱いポイントをまとめます。
ブルンゲル(物理受け・耐久潰し)が強いポイント
- 有効打の無い物理アタッカーや、火力の低い耐久ポケモンを完封して流せる。
- 有利不利がはっきりしているので、呼ぶ相手が分かりやすく対策しやすい。
ブルンゲル(物理受け・耐久潰し)の弱いポイント
- 耐久はサニーゴより低いので、受け出し性能は低め。おにびを外すと壊滅しがち。
- 流した相手の後続に負担をかける技がほぼないので、交代読み交代や優秀な相性補完ポケモンが必要。